1998/01/04 境水道
師匠Ｈ氏と、知人Ｔ氏との３人で境水道へカレイ狙い。
土曜の夜出発して午後１１時ごろ到着。
夜間は暫くスズキ狙いという事で、境水道北岸の、過去に実績が有ると言う、とある港の堤防へ。
ここは水深が数ｍあり、山陰の干満差は１０数ｃｍくらいとごく僅かながら、水道と言う地形の所為も有って、潮が動く時は河のごとき流れになる場所。狭い堤防の先端で一人２本ずつ竿を出します。
エサはアオマムシ（本虫＋青虫）、若しくはスーパーコウジ。
わたしは貧乏なんで、師匠がエサ屋で貰ったクズ本虫を使う。（みんなビンボが悪いんや〜。＜自業自得(^^;)）
しかし、クズとは言え、普通なら金とっても良いくらいの結構使える奴も混ざっているんで、とっても助かるのだ。それぞれに距離や角度を変えて仕掛けを投げ込みます。
アタリを待つ事暫し、心配していた雨が降り始めた。(-_-;
アタリも無いんで、わたしはソフトルアーで小物狙いをしようとタックルを準備します。
と、準備をしていた所、｢来とるで！｣と２人が呼ぶ。
「え！？」と２人の方を見ると、師匠が竿を持ってラインを送っている。
「わたしのですか？！」と聞くと、そうらしい。
正面約５０ｍくらいに投げた奴に来たようだ。
急いで駆け寄り師匠とバトンタッチ。
大分ラインを送ったとの事なので、すぐさまグイッ！っとアワセると、ズン！と言う確かな手応え。乗った。
突っ込みをヤンワリかわしながら寄せてきます。
手応えからして５０台くらいか？
暫くやり取りして取り込んだのは４７ｃｍのハネ。(^_^)
よ〜し魚は居るぞってんで、皆気合いが入る。
しか〜し、後が続かない。
わたしは暫く小物を狙ってみますが、こっちも反応無し。
午前２時ごろ雨脚がやや増してきた所で断念し、朝からのカレイ狙いの為、ポイントを移動して仮眠に入ったのでした。午前６時、のそのそと起き上がり準備開始。
降っていた雨も予報通り小康状態となっていた。
しかし、事前の気象情報では雨が上がった後は風が出ると言う予報。
まあこれも仕方が無い。判っていて来ているのだから。東の空がシラミ始めた頃、再び実釣開始。
ここは割と遠浅で、８０ｍ沖で水深は５ｍくらいか。
底は砂泥にポツポツと小さなシモリがある程度で、根ガカリは少ない。一定間隔でエサのチェック、投げ替えをするが反応は無い。
しかし、釣り始めて２時間程経った午前７時半過ぎに、朝飯のパンを齧りながら談笑していた所、わたしの竿に大きなアタリが。
竿先がバタバタバタッ！と引き込まれる。
カレイの良いアタリだ。
ちょっと聞いて見て重みが有るのを確認してアワセる。
よ〜し、乗ったよん。(^_^)
ユックリと寄せて行きます。
カレイの場合、口から針がすっぽ抜ける事が良くあるので、強引なやり取りは禁物なのだ。
そうして釣り上げたのはジャスト３０ｃｍのマコガレイ。
真子がパンパンで厚みの有るグッドコンディションでした。v(^^)
しかし、ここは５０台の実績もある場所。
このサイズではマダマダなんで、更に大型のNEXTを狙います。天候は、雨は止んだものの、予報通り風が強まってきた。
時折後ろの山から吹き降ろす突風や、巻いた風にラインが煽られてアタリが取り辛く悩まされます。
挙げ句の果てには１度、三脚ごとひっくり返されて仕舞う始末。(-_-;
その上、その後はアタリが無く、わたしがゴルフボール大の頭のイイダコを釣っただけで、午前１１時ごろ終了。
それで帰る筈でしたが、相談の結果、南岸でもう一勝負する事に。場所を移動し、実釣開始。
今度は岸壁で、水深は最初の所と同じくらい。
潮は良く流れている。
しかし、２時間経ってもまるで反応が無い。
わたしはその間、ちょっと不用心にしていた時に、近くの桟橋に出入りしていた船にラインを掛けられてしまい２本がブレイク。(;_;)(;_;)
船の出入りの有る場所での不用心だったからこれまた仕方が無い。
仕掛けを作り直して再投入します。そして、いよいよ終了間近となった午後３時半ごろ、師匠にアタリ。
Ｔ氏がタモ入れして取り込んだのは４０ｃｍ近いクロソイ。
う〜ん、こんなデカイソイも居るんだ。これがルアーで釣れたらな・・・
続いてＴ氏が手の平クラスのカレイをゲット。
更に続いて師匠にまたもや４０くらいのソイ。
しかし、周りがこんな調子で釣っているのに、わたしはその間も反応無し。(;_;)
わたしにはまるで反応が無いまま午後４時に撤収準備となってしまった。
ところが、片付けようと巻き取っていた所、途中で何かが引っ掛かった。
誰かの仕掛けを釣ってしまったらしい。
でも、自分のを含め、師匠も隣のＴ氏の竿にも引っ掛かって仕舞ったような素振りはない。
おかしいな？と思いつつ巻き取って行くと、やっぱりナマリにラインが絡んでいる。
ん〜？ 誰かの切れたラインかな？とそのままゴミを返す訳には行かないんで、そのラインを手繰って行くと、仕掛けの先には何とカレイが付いているでは有りませんか？！
しかも４０は有ろうかと言う奴が。
そ〜っと手繰り寄せながらＴ氏にタモの出動を要請。
しかし、足元まで手繰り寄せてみて、異変に気が付いた。
そのカレイは泳がないのだ。
更に水面から少し持ち上げて見ると、体も曲がらない。
これってもしかして死んでるんじゃ？？？
慌ててＴ氏にタモの撤回を告げ、そのまま引っ張り上げると、体色は特におかしくないが、目もエラも白く変色し、完全に死んでる。(^^;)
残念ながら、４０ｃｍのイシガレイは水泡と化してしまった。
仕掛けを回収した後、死体にはお帰り頂きました。(^^;)
いや〜、こんな事も有るんですね〜。
でも、あのカレイが生きていたとして、釣り上げたのは誰に成るんでしょうね？(^^;)とまあ、最後には予想だにしていなかった事態が起こりましたが、生きた本命(^^;)も釣りましたし、ハネも釣ったんで、満足の行く釣行でありました。(^_^)